○延命井○

「延命の井戸」
「延命の井戸」

当山には「延命井」という霊泉が湧いております。

昔より「飲めば延命長寿を招く」と言われて、多くの皆様から用いられております。石の井桁の内側には多くの寄進者の名前が刻まれており、古くから地域の人々に愛されております。

また当山に鎮座する延命地蔵尊・白玉井成大明神と共に信仰の対象にもなっております。

 

正月には、新年に新たに湧き出した水を汲む行事「若水汲(わかみずくみ)」をおこなっております。その際には竹の手桶で参拝者の皆様に若水を汲んでいただいております。

○「防地の茶堂」○

新年行事「若水汲」での抹茶接待
新年行事「若水汲」での抹茶接待

延命井の湧く当山では、街道を旅行く人々の渇きを癒してもらうために接待として茶を出しておりました。故に当山は「防地の茶堂(ぼうじのさどう)」の名で親しまれ、一休みする人々が立ち寄っておりました。

今もご近所の皆様や尾道の皆様だけではなく、遠くから当山へ水を汲みに参拝される方々が絶えません。また、観光で古寺めぐりをされる人々の渇きを癒す場所ともなっており、今でも延命井はその役割を果しております。

 

正月行事「若水汲」では若水を用いて抹茶のお接待を致しております。これもまた「防地の茶堂」の名残であります。